京都家庭医療学センター

京都家庭医療学センター

Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

藤沼輪読会の最終回と、コアレク「医療者自身のケア」

今日は、1年間続けてきた、藤沼康樹先生の『55歳からの家庭医療』連載の輪読会の最終回でした。ベテラン医師が家庭医として‘変身’するためには、今まで学んできたことを‘unlearning’しこれまでの価値観に揺さぶりをかける必要はある一方で、これまでの臨床経験で蓄積されたパール群は、家庭医の強みにもなる、というお話がありました。また、家庭医療において診断エラーが生じやすいことをわきまえることの重要さ述べられており、「家庭医療は診断学の専門家ではなく、診断エラーの専門家である」という論説について盛り上がりました。レジデントとしては、診断する努力を怠らない前提で、自分の限界やエラーの癖を知っておくようにしたいと感じました。来週からは、『マクウィニー家庭医療学』の輪読会が始まります!読み進めるのが楽しみです。

輪読会のあとは、レジデントからのコアレクチャー「医療者自身のケア」でした。Well-beingやバーンアウトなどのコンセプトを学んだ上で、医療者自身のケアのポートフォリオを、プロジェクトとしてどう進めるか、議論になりました。年間スケジュールのなかで、プロジェクト系のポートフォリオをどの期間に作成するか意識して研修をすすめることが大事だと、改めて思いました。

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