2023年9月30日京都民医連専攻医セミナーで、KCFM専攻医チームで「やってみよう!ACP」と題してACPのロールプレイを主催しました。まず4人グループに分かれ、グループ内で患者家族役・医療者役・観察者役を割り振り、シナリオに従ってロールプレイを行いました。
シナリオは、脳梗塞により嚥下機能が落ちた82歳女性の今後の治療・療養方針について、患者の夫と長男(二人の間には確執があり疎遠)と医療者が話し合うというものです。ロールプレイを終えて、各グループで振り返りを行った後、全体で感想を共有しました。確執を抱えた患者家族が歩み寄れるように話し合えたグループもあれば、医療者だけが一方的に話してしまい患者家族を置き去りにしてしまったと反省したグループもありました。本シナリオのような患者家族の意思決定に時間がかかる症例は、1回の面談で結論を出さずに何回か面談を繰り返したり、多職種チームで話し合いの内容を共有してそれぞれの職種から働きかけてもらう(例:患者家族に患者のリハビリテーションに一緒に参加してもらう)ことが有効ではないかという意見も出て、主催者の私達もとても勉強になりました。今日のロールプレイで学んだ内容を活かして、日々の診療におけるACPを実践する力を高めていきたいです。
#ACP #アドバンス・ケア・プランニング