京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

ポリファーマシーのゴールとは。

本日のレジデント・デイは5名参加で、ポートフォリオ検討会を行いました。
近況報告では、末期癌の愛犬を看取った話、コロナワクチンの3回目接種後に高熱で苦しんだ話、城陽宮に参拝した話や、入院中の家族と窓越しに面会した話が出ました。新型コロナウイルスの感染予防のためにやむを得ないとはいえ、入院中の家族に会えないのは切ないものだな……と思います。
ポートフォリオ検討会では、高齢患者のポリファーマシー(多剤併用問題)に関するポートフォリオを皆で検討しました。その中で「ポリファーマシーのゴールはただ薬の数を減らすことではない」という意見が心に残りました。患者さん自身が薬を減らしたいと思っているのか、その薬がどのような経緯で出されたのか、患者さんの薬への思い入れはあるか、エビデンスに基づいた処方内容なのか……などを確かめ、患者さんと話し合い、患者さんが納得した上で減らすことが重要だという結論に至りました。今後、ポリファーマシーに対して減薬を検討する際に、今日の内容を活かしていこうと思います。

キーワード:#レジデント・デイ #ポートフォリオ #マルチモビディティ #ポリファーマシー

記事作成者:細尾真奈美