京都家庭医療学センター

京都家庭医療学センター

Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

本日の症例検討は、病名告知。

本日のレジデント・デイは4名参加で、近況報告、輪読会、症例検討を行い
ました。
 輪読会は、「新・総合診療医学 診療所 総合診療医学編 第3版」から
「家庭医診療の枠組みとしての The Clinical Hand」を学習しました。
手を開く=診療の始まり〜手首のしわ=診療の目的とタイプ〜5本の指=診
療のチェックポイント〜問題に対処する爪としてのBATHE法〜手のひらの
Bio-psycho-social-spiritualとそこを跳躍する家庭医のイメージが理解できま
した。学生やレジデントの教育にも使えそうですね。
症例検討としては、貧血精査目的で入院した90歳の患者さんへの、胃癌の
告知をどうするか、が提示されました。本人は「病名を知りたい」、家族は
「伝えてほしくない」と希望された場合、どうするか、本人に告知するとして
もどのような手順で行うのか、などが議論になりました。患者の知る権利は尊
重しつつ、これから介護を担っていくことになる家族の思いも尊重しながら、
どのように対応するのが良いのか?医師としての技量が試される場面かもしれ
ません。経過を追いながら引き続き検討していきましょう。
次回は、症例検討とポートフォリオ検討、時間があれば輪読会の続きを行う
予定です。
キーワード:#レジデント・デイ #症例検討 #病名告知 #輪読会
#Clinical Hand
記事作成者:高木幸夫