京都家庭医療学センター

京都家庭医療学センター

Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

患者背景を「徐々に」理解するとは?

本日のレジデント・デイは4名参加で、振り返りとSEEA、輪読会を行いま
した。
 振り返り・SEEAでは、退院調整に苦心したエピソードが上がり、患者さん
が家や施設、療養型病院などのどこに退院していくのか、入院時から出口を考
えておくことが大切だと話し合いました。私は産休・育休中の振り返り・
SEEAを行いました。子供が眠っている早朝に大事な仕事を済ませておく、寝
不足時のケアレスミスに気をつけるなど、復職してからも心がけようと思いま
す。余談ですが、子供が生まれて初めて、小さいお子さんのおられるKCFMの
先生方が午前5時台にメールを返信する理由がわかりました 。……
 さて、輪読会では、「患者中心の医療の方法」について学習しました。学生
時代から「患者中心の医療」という言葉を繰り返し聞いてきましたが、その歴
史的経緯や理論的背景について学んだのは初めてでした。学習資料に「患者中
心の医療」を実践する手法について、「継続的な外来やフォローアップなどを
利用して、一気にではなく患者背景を『徐々に』理解すること」と書かれてお
り、あれもこれもと患者さんに問診しすぎてしまう自分の外来を反省しました
聞きたい内容に優先順位を付け、一部だけを問診して残りは次回の外来に回す
こと、看護師やMSWなど多職種で連携し患者背景を共有することなど、今日
学んだ手法を今後の外来で活かしていこうと思います。
キーワード:#レジデント・デイ #振り返り #SEEA #輪読会 #患者中
心の医療 #多職種連携 #子育て #産休 #育休 
記事作成者:細尾真奈美