本日は症例相談を行いました。症例検討シートに沿ってレジデントが相談したい症例を持ち寄りプレゼンしました。
Case1 貧血 若年女性の貧血精査方針について、過多月経をどのように問診で評価していくかが話題になりました。ナプキンを変える頻度や量、経血がレバーの塊のようになっているかなどの問診も参考になることを学びました。
Case2 末期COPDで独居の80代の患者が、自宅退院できるかICFの視点から社会参加を実現できるか議論になりました。1型呼吸不全を呈するCOPDの患者について、喘息を合併していないか含めた病態の再考、およびそれを踏まえた予後の見通しが大事との意見がでました。またICFの視点でポートフォリオ作成をめざす場合はリハビリスタッフとの合同カンファも役立つ、とのアドバイスがありました。
Case3 「痛い、痛い」と言うことが多くなった90代認知症の女性に対する対応を議論しました。本人からの痛みの具体的な訴えが聞き出せない場合のアセスメントを学びました。関節を他動させて痛みが増悪しないかなど、まずは一般身体所見を網羅的に評価したうえで、精神的苦痛などの身体疼痛以外の要因が「痛い」という表出に繋がっている可能性もあるのではという議論もありました。
困った症例を振り返ることで、ポートフォリオの種を見つけたり、日頃の診療に還元できるヒントがみつかりそうです。また来週も症例検討につづきます。
#レジデント・デイ #症例相談