京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

Revitalizing Primary Care, Part 2: Hope for the Future

Ann Fam Med 2022;20:469-478. https://doi.org/10.1370/afm.2859 

概要

このエッセイの第1部では、プライマリ・ケアの問題の根本原因は、(1) プライマリ・ケアに費やされる国の医療費の割合が低いこと、および (2) チームを持たない臨床医が管理できない患者パネルが多すぎるため燃え尽き症候群が広がり患者のアクセスが悪くなっていると論じた。第2部では、これらのプライマリ・ケアの問題を解決または軽減できる政策と実践の改革を探究する。

プライマリ・ケアを改善する取り組みが議論されている。患者中心の医療施設 (PCMH)、説明責任のあるケア組織 (ACO)、および包括的プライマリ・ケア プラス (CPC+) などの広範な複数の要素からなる取り組みは、プライマリ・ケアの中核的な問題に対処する上で限定的な成功をもたらせた。より焦点を絞った取り組み (ケア管理、オープン アクセス、遠隔医療) は、より多くの可能性を提供する。

プライマリ・ケアを真に活性化するには、2つの根本的な変化が必要である。(1) プライマリ・ケアに充てられる医療費の割合を大幅に増やすこと、(2) 強力なチームを構築し、大規模な患者集団をケアする能力を持ちながら燃え尽き症候群を減らすことである。

エッセイの第2部では、プライマリ ケアの支出を増やすための3つのアプローチを概説する。州レベルの法律、プライマリ・ケアと専門医による手技の間のメディケア上の評価不均衡の解消、および医療システムによる取り組みである。第2部の最後のセクションでは、強力なコア・チームと他職種協同チームの構築について説明する。