京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

Bad newsの伝え方と貧血マネジメント

本日はSEEAを1例と、貧血のマネジメントをテーマに議論しました。
SEEAでは、入院中に偶然みつかった乳癌疑い病変について家族にどう伝えるべきか、という話題があがりました。認知症などで意思決定ができない場合を除いて、基本的には本人に病状説明をすること、また癌がみつかった場合に病状を全て話してほしいか確認することなどのアドバイスがありました。Bad news TellingのSHAREを用いたコミュニケーション技術も紹介されました。
貧血の勉強会では、貧血精査の診断フローについて勉強しました。腎性貧血と診断されなくても、Anemia of chronic disease:ACDの病態であれば、EPO製剤が有効であることを学びました。また、EPOの相対的減少が腎性貧血の病態であり、貧血程度によってEPOの上昇幅も変わることも学びました(1)。
高齢者では貧血を診ることは非常に多いので、この機会に貧血のマネジメントに自信をつけたいです。
(1)Macdougall IC, Anaemia and chronic renal failure, Medicine (2015), http://dx.doi.org/10.1016/j.mpmed.2015.05.008

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(記事記載:加瀬 1年目専攻医)