2026/2/24のレジデントデイは、ポートフォリオ検討と学習会を行いました。


ポートフォリオ検討
体動困難を主訴に来院された80代男性。もともと認知症のある妻と二人暮らしでしたが、1週間前に妻に突き飛ばされて転倒し腰痛が出現、その後徐々に体動困難となり救急要請に至りました。各種検査の結果、胸椎圧迫骨折および胸水を認め、入院加療となりました。入院後は病状の改善傾向を認めましたが、今後の方針を検討するにあたり、ICF(国際生活機能分類)を用いて背景の整理を行いました。その結果、身体機能や生活環境、家族背景などについては一定の情報収集ができていましたが、本人の希望や価値観、社会とのつながりといった側面については情報が不足していることが明らかになりました。今後は、ご本人の思いを丁寧に傾聴するとともに、ケアマネジャーや訪問看護師など、日頃から関わっている支援者からも情報を収集し、多面的に理解を深めていく必要があると考えました。
家族志向のケア 学習会
家族志向型ケアは、患者さんを個人としてだけでなく、「家族というシステムの中で生活する存在」として捉え、心理社会的背景も含めて支援する医療モデルです。家族は患者さんの健康行動や意思決定に大きく影響し、重要な支援資源にもなります。そのため医療者は、患者さん・ご家族とパートナー関係を築き、情報共有や感情面への配慮を行いながら関わります。実践では、家族図の作成やライフサイクル分析、家族カンファレンスなどを通して問題を整理し、全員が納得できるケアの目標や方針を共に構築していくことが重要です。
参加者(敬称略):高木、山田、宮川、出口、三上、本多、山形
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