2025/11/19のレジデントデイは、ポートフォリオ検討とCOPD急性増悪についてのレクチャーでした。
本日は学習会とポートフォリオ検討を行いました。
学習会はCOPD増悪の症例提示と考察についてでした。COPDはタバコなどの有害物質に長期間曝露することで発症する疾患で、感染や大気汚染などを契機として急性増悪を来します。急性増悪時のマネジメントの基本はABCアプローチですが、高二酸化炭素血症を認める場合はNPPVの使用も考慮されます。ただし、気胸の合併がある場合はNPPVの適応について慎重に検討する必要があります。
ポートフォリオ検討は「家族志向のケア」について書かれたものでした。症例は70代男性、発熱・意識障害を主訴に救急搬送され、精査の結果CPPD沈着症によるものと思われました。病状は改善傾向でしたが、本人と家族の間の確執から退院支援が滞っていました。本人は自宅退院希望でしたが、家族は受け入れ困難と主張。複数回にわたって多職種カンファレンスを開き、最終的に施設退院の方向で合意となりました。なぜ本人がもともとの希望とは異なる施設退院を受け入れることができたのかという点に焦点を当てて掘り下げると、さらによいポートフォリオになるのではないかという意見が出ました。
参加者（敬称略）：寺本、宮川、本多、大庭、奥田、三上、山形
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