京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

202412 KCFM 定例グループ会議報告

2024/12/21(土)に 定例隔月のKCFMグループ会議をハイブリッドで開催しました。

現地では、専攻医4名、指導医2名、在宅専門医1名の他に、オンラインでは、専攻医1名、指導医4名が参加しました。

第一部では、プライマリ・ケア連合学会専門医部会の参加報告を、京都協立病院の玉木院長が行い、専攻医の集まるプログラム(都市大型病院、地方中小病院、カリスマ指導医のいる大学病院)それぞれのリクルート戦略について共有しました。また、学生の意見、プロの視点、初期研修中に、メンタリングを通して家庭医としてのポジティブなアイデンティティ形成のサポートをすることの有効性も共有しました。

 多くの学びがありましたが、やはり、自分たちの研修プログラムの方向性をしっかり定めて、質を高め、専攻医にとって、家庭医/総合診療医としての腕を磨くことができ、専攻医の満足度が高いことが一番重要だと感じました。

 小生自身は、家庭医として外来診療、訪問診療などで毎日楽しく、やりがいがあり、とても充実しています。具体的には外来では、生活習慣病の管理を中心に、年に1-2回はウオークインでST上昇心筋梗塞の方を診断し、後方病院に紹介することもありますし、たまに指先をスライサーで切って血が止まらない方の処置、うつ病の継続的な診療、湿疹、爪囲炎など皮膚科的対応、腰痛症、変形性膝関節症などの整形内科的な指導などなど、よくある疾患のマネジメントを幅広く、継続的に提供し、患者さんから感謝されることが非常に多いです。訪問診療では、時期的にサンタクロースのコスプレを2週間していましたが、想像以上に在宅患者さんの普段みられない素敵な笑顔をみることができ、こちらが癒やされています。このような家庭医のやりがいの数々を皆さんにも是非体験してもらい、地域に貢献する家庭医の仲間を増やしていきたいと思います。

 第2部では、5名の専攻医のPFについて20分ずつ検討を行いました。今回は、初めて、共有ドキュメントで、コメントを記載する形で行いましたが、専攻医、指導医双方ともに好評でした。共有ドキュメントのコメント機能は、記録に残ることと、当日の進行のタイムマネジメントに有用だと感じました。 やはり、複数の指導医がいると、多角的な視点からのコメントがえられ、勉強になります。

 5名の専攻医の方々が、以下のPF(作成中)を発表し、フリーディスカッションを行いました。

 その後の望年会では、小さな子供さんも来てくれて、和やかに京都で美味しい食事に舌鼓をうち、おおいに懇親を深めることができました。

 次回のグループ会議は2025年2月15日 (土)の開催予定です。2025/3/22のP-FES 2025(第17回近畿家庭医療・総合診療専攻医ポートフォリオ発表会)の予演会になります。

 その前に、総合診療プログラム専攻医3年目の先生には、KCFMの修了試験として、12/24に多肢選択問題試験、2025/1/18にCSA(Clinical Skill Assessment)を開催予定です。これらは、専門医試験の模擬試験にもなると思います。専攻医の皆さん、お疲れ様です。

報告者) ふくちやま協立診療所 寺本 敬一

キーワード

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