京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

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意思決定を支えるには

本日のレジデント・デイは6名参加で、近況報告と症例検討を行いました。近況報告では新型コロナウイルス感染症の増加に伴い、日々の診療が大変になってきているエピソードが多く上がりました。
症例検討では、意思決定支援、意思決定能力の評価方法について相談がありました。高次脳機能障害があり、腎機能障害のため数年内に透析導入が予想される患者さんに対し、専攻医が透析について提案したところ「透析なんかするもんやないと近所の人が言っていた。長生きしたくない。」と断られたが、透析について本当に理解した上で拒否しているのか判断に迷う、高次脳機能障害のある患者さんの意思決定能力をどのように評価し、どのように意思決定支援を行えばよいかという相談でした。指導医からは厚生労働省の「意思決定支援教育プログラム(E-FIELD)」のスライドが紹介され、意思決定能力を構成する4つの要素に基づいた評価の方法を皆で確認しました。認知機能障害や高次脳機能障害を持つ患者さんであっても、意思決定能力がないと早急に判断するのではなく、本人と繰り返し話し合いながら、意思決定を支えていくことが大切だと学びました。

キーワード:#レジデント・デイ #症例検討 #意思決定支援 #ACP #E-FIELD

記事作成者:細尾真奈美