京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

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絞扼性イレウス、NOMI(非閉塞性腸間膜虚血性)疑いと急性腹症診療ガイドライン2025レクチャー

2025/8/20のレジデントデイで絞扼性イレウス、NOMI(非閉塞性腸間膜虚血性)の疑いがある方の診療を経験したことが近況交流で発表されました。

タイミングよく、本日のレクチャーは「急性腹症診療ガイドライン2025 改訂第2版」でした。

 急性腹症ガイドラインが2025年に改訂され、重要なポイントがいくつかあります。たとえば以下のようなものがあります:

●「腸閉塞」と「イレウス」を明確に分けること。一言で言うと、腸閉塞は機械的閉塞を伴い、イレウスは機械的閉塞を伴いません。

●急性腹症患者で聴取する病歴。OPQRSTの他に、OLD CARTSやSOCRATESも有用です。

●Red flag signsに、突然発症、重度の痛み、発症から受診まで短い、持続痛があります。

●重要な随伴症状があります。例:悪心・嘔吐、食欲不振、排便習慣の変化など。

●患者背景も聴取しましょう。SAMPLE(signs and symptoms, allergies…)、既往歴や手術歴、薬剤服用歴など。

●尿路結石の診断の予測モデルにSTONEスコア、CHOKAIスコアがある。

●POCUSに、$アプローチや6アプローチがあります。

 初期評価にPOCUSを加えるほうが(しっかりと訓練を積んでいれば)正診率が高くなります。

●単純CTの診断能は高く、造影CTを施行する場合も含めて行う。造影CTは、臓器虚血、血管性病変、急性膵炎重症度判定、胆管炎・胆嚢炎、複雑性虫垂炎を確認するのに役立ちます。

 前回のガイドラインとほぼ同様だが重要な初期対応に、たとえば、以下のようなものがあります:

●急性腹症アルゴリズム 2 set methodsを推奨 Step 1では、バイタルサイン(ABCD)の確認、疼痛管理、ACPの確認 ABCDに異常なければStep 2:詳細な病歴聴取、丁寧かつ要点を絞った身体診察、必要な検査を行う

●原因に関わらず診断前の早期の鎮痛薬使用を推奨する!

参加者(敬称略):大西 奥田 寺本 三上 宮川 山形

#急性腹症 #急性腹症診療ガイドライン2025 改訂第2版 #NOMI(非閉塞性腸間膜虚血性)