輪読会ではマクウィニーの家庭医療学16章に入り, 往診する理由, 家庭での患者の評価, 往診をする理由について学びました。近況報告後, SEAを行いました。50台男性, 丹毒, 蜂窩織炎で受診時に高血圧, 飲酒がありフォローしているが, 血圧計を買ってくれず, 行動変容がうまくできない症例。外来を短期間に行う, 肝炎の検査を行う, 家庭図を書いてみる, 食事内容を聞く, 行動変容を促す会話をする…など意見があがりました。
もう一つの症例は救急外来での一例。ADL自立, 80台後半の男性, 肝腫瘍, 多発転移があり, 予後1ヵ月, BSCの方針となっていたが, 食事中窒息し, 家族がパニックとなり救急要請, 家族希望でCPAを行い, ROSCされ人工呼吸器, 昇圧剤管理となった。後日家族説明を行い, DNARとなった。もし自身が患者のかかりつけ医だった場合, 家族にどのように対応すればいいのだろうかと考えた一例。食事による窒息のリスクや, 全身状態が悪くなった場合の対応を事前相談しておくなど。終末期の予期せぬイベントは在宅側は見通しを持った話し合い, ACPを心掛け, 症例の振り返りや家族へのグリーフケアなどができればとのお話がありました。
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