京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

他疾患併存の症例検討

今週のレジデント・デイは、近況の報告とSEEAと振り返り、ポートフォリオ(PF)の検討を行いました。
 愛犬の看取りを通して、体験した感情と対応が共有されました。知らず知らずのうちに、自らの過重負担となっていることの気づきや周囲のサポートの重要性を、患者家族側の経験として、貴重な学びになりました。また、自らが死別経験をするとともに、家族へのグリーフケアも必要になってくる状況ではありますが、十分に悲しむこと、その悲しみを表出することの大事さも感じることができました。
PFの検討では、多疾患併存(multimorbidity)の往診患者に対して、プロブレムの整理と評価を通して、患者の負担感に応じた治療目標の設定とそこに向けた対応を行った症例の検討を行いました。その中で、多疾患併存の症例では、各患者での個別性の大きく、ケースバイケースで対応していくことの大切さや、その中でポリファーマーシーを含めた治療負担の視点をもつ意義についても、考えることができました。

キーワード:#グリーフケア、#SEEA、#多疾患併存、#ポリファーマーシー

記事作成者:山本