京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

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「悪い知らせ」を伝える。

本日のレジデント・デイは6名参加で、振り返りとSEEAを行いました。
 振り返り・SEEAでは、入院患者の病状が悪化した際に対応が遅れてしまった反省や、祖母が誤嚥性肺炎で入院し、嚥下機能が低下し食事を摂れなくなったため、患者家族として病状説明に同席したエピソードが出ました。誤嚥性肺炎は私の祖母の話ですが、医師として担当するにはありふれた症例でも、患者家族として看取りの方針を決めることは辛く、家族側の気持ちを考える良い機会になりました。私の祖母の例では、「嚥下機能が低下して口から食事を摂ることが難しい」という「悪い知らせ」に他の家族が面食らってしまい、やや混乱して主治医に不信感を抱いてしまう場面がありました(その後は解決しています)。主治医が家族の戸惑いに気づかず、矢継ぎ早に説明を続けてしまったことが不信感の原因でした。レジデント・デイのメンバーからは、「悪い知らせ」を患者や患者家族に伝える時は、受け止めきれないことを念頭に置いた上で、相手の困惑や悲しみなどの感情の揺らぎに寄り添うことが大切だという意見が出ました。患者家族として感じた気持ちを忘れず、医師として病状説明を行う際に、この体験を活かしていこうと思います。

キーワード:#レジデント・デイ #振り返り #SEEA #悪い知らせ #SHARE
記事作成者:細尾真奈美