京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

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レジデントデイ_依存症へのアプローチ+総合診療専門医のキャリア計画

 本日のレジデントデイには4名が参加しました。近況報告の後、ポートフォリオの検討があり、総合診療専門医のキャリア計画についての検討がありました。
 今回検討されたポートフォリオは、アルコール依存症の患者さんについてでした。なかなか断酒に至らず、一旦断酒したようであってもまた飲酒を始めるなど、行動変容が非常に困難である症例でした。ソリューションフォーカストアプローチが応用されていました。
 総合診療専門医のキャリア計画についての検討では、漠然と総合診療専門医プログラムに参加するのではなく、総合診療専門医取得後のことまで含めて計画を立てるほうが身につくということが強調されていました。例えば、家庭医療を専門にするのであれば、三年で総合診療専門医のプログラム(内科、小児、救急、総合診療などから成る)で学び、総合診療専門医取得し、さらに家庭医療専門医に向けて学ぶというように、長期の計画を立てることが重要となってきます。内科専門医であれば、さらにサブスペシャリティーとして臓器別の診療科の専門医取得を目指すように、総合診療専門医が、さらにサブスペシャリティーとして、家庭医療や在宅医療や内科を学んでいくという選択肢が想定されます。
 次回1月26日のレジデントデイでのポートフォリオ検討の発表は、是非、総合診療専攻医3年目の先生方にお願いしたいです!

キーワード:ポートフォリオ、アルコール依存症、ソリューションフォーカス、総合診療専門医、キャリア
記事作成者:三上哲平