今回のレジデントデイでは、月1回の振り返り・SEA(Significant Event Analysis)を行いました。レジデントデイは毎週火曜日の午後に行っていますが、毎月第1週目は専攻医一人一人の振り返りとSEAです。振り返りは、前月の1ヶ月について「できたこと・できなかったこと・今の気持ち・次への目標」の4項目をシートに書いて共有しました。専攻医3年目のポートフォリオ(PF)の悩み・不安等を相談もでき、PF作成を後押ししてもらえました。
SEAでは、うつの既往がある高齢女性の症例について「この患者さんをどうやってみていけばよいだろう・・・?」というモヤモヤとした感情を共有しました。夫が亡くなってから引きこもりがちで「毎日が退屈で、楽しいことがない。早くお迎えが来て欲しい」という訴えが続いている症例について、「昔は退屈でなく楽しいことがあったのでは?それは何か?historyを聞いてみる」「職歴などを聞いて、関心を持ちそうな事柄を探る」「家族の力をenhanceする」等のアドバイスが出ました。
2症例目は、認知症の独居高齢女性の症例。本症例の介護をする立場の子供達の間でわだかまりがあることで介護サービスがうまく入らず、家族カンファレンスも頓挫する中で主治医も悩んでいました。皆で今後の対応を考え、「家族にkey-personの変更を提案しつつ、本症例が家族のサポートをあまり受けられなくても生活できるようサービスを調整すること。それぞれの家族の想いを聞くこと」をトライしてみる方向になりました。
ここで悩みを相談することで、専攻医それぞれ、また明日からの診療を頑張る力をもらっていると感じました!
キーワード:レジデントデイ、振り返り、SEA
記事作成者:山田美登里