京都家庭医療学センター

京都家庭医療学センター

Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

マダニ媒介感染症を学ぶ

今週は、症例提示と関連するトピックの学習会でした。

1例目は、マダニ咬傷後の微熱、腹部症状、頭痛を訴えで救急受診した症例でした。症例を通じ、ダニ除去の方法やダニ媒介感染症(特にSFTS、ツツガムシ病、日本紅斑熱)の鑑別と対処について学習しました。京都もSFTSやツツガムシ病の発生分布地域であることや、患者本人がマダニ咬傷歴の自覚がない場合も多いことを学び、原因がすぐに特定できない発熱や特徴的な皮疹をみたら、意識的に鑑別に挙げようと思いました。TIPSで、手掌に紅斑がでる疾患3つとして、日本紅斑熱、手足口病、梅毒は重要、とも教えていただきました。

2例目は、高Na血症と高血糖を合併しマネジメントに苦慮した高齢患者の症例でした。感染や食欲不振を契機に脱水が進行し、高Na血症に至ったと思われました。高血糖合併時の補正Naの考慮や、補液の選択などについて議論が交わされました。

#レジデントデイ #ダニ媒介感染症 #SFTF #ツツガムシ病 #日本紅斑熱 #高Na血症