京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

症例報告の作り方

 今日のレジデントデイでは、8人がオンラインで参加しました。
 前半に、11月のプライマリケア連合学会近畿地方会での症例報告について、専攻医の山本先生の抄録を検討しました。症例報告の作り方としては、発表を聞いた人の「行動変容」につながるメッセージを結語に持ってくる必要がある。結語を決める→考察が決まる→症例提示が決まるという流れになることを確認して、最終的に何を結語として伝えたいか意見交換しました。
 後半は、山田美登里先生の地域診断のレクチャーがありました。近所にペットボトルのふたを開けるのに困っている高齢者がいたらどうするか?そのためにサービスを利用するのではなく、地域の近所のお互い様という関係ができているか。地域アセスメントというのは医療職など専門職だけでなく、地域住民全体で関わることが大事。まずは困りごとや将来の不安など出し合うことから始める。まち歩きを実際にしてその中で地域のニーズや強みを見つけ、最終的には住民自身が関わることで主体的に地域に関わっていくことで地域の力を高めることにつながるということでした。コロナウイルスでなかなか集まりにくいですが、地域診断をまたやりたいですね。

キーワード:症例報告、学会発表、地域診断、地域アセスメント
記事作成者:西澤寛貴(こびらい生協診療所)