京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

トピックス

レジデントデイ:教育PF、レスパイト入院中のトラブル対応検討等

 本日のレジデント・デイは、業務のため参加できなかった人もあり、5名で開催しました。
 最初に近況報告をしました。春が近づき朝なかなか起きられない人や、年度がわりで引越しの準備がある人、COVIDワクチン接種に向けて準備をしているなど、いろんな報告がありました。
 本日のメインはポートフォリオ検討でした。地域医療研修に来られた初期研修医の教育実践からのポートフォリオについて、教育活動の流れや教育の枠組みなどについて、様々な意見交換ができました。これをもとに、是非、格調高いポートフォリオに仕上げていただきたいですね。
 その後、91歳のアルツハイマー型認知症の患者さんのレスパイト入院時のBPSDについての症例検討を行いました。レスパイト入院は介護者にとっては救いになりますが、患者さん本人にとっては不安と混乱の源となり得ます。BPSDを生じたり、対応が難しいこともありますが、薬物による対応にばかり頼るのも望ましいことではないので、病棟の総力をあげて患者の立場に立った対応で乗り切っていただければ、というのが希望的観測です。実際は難しいことも多いので、医師としては薬物療法による次善策を考えておくべきでしょう。
 最後に、研修の振り返りとSEEAの検討をしました。SEEAでは、抗生剤使用と細菌培養の有用性が議論になりました。
 来週も、ポートフォリオの検討を中心課題として予定しています。症例検討やSEEAも検討しましょう!来週もよろしくです!!

キーワード:レジデントデイ、ポートフォリオ検討、症例検討、SEEA
記事作成者:高木幸夫