京都家庭医療学センター

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Kyoto center for family medicine (KCFM)

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第13回「近畿家庭医療・総合診療専攻医ポートフォリオ発表会」P-FES 2020

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P-FES 2020

 今年はCOVID-19の感染拡大のため、2021/2/21に初のオンライン開催となりました。近畿だけでなく、静岡、愛知の方の参加もあったようで、総数100名くらいの参加で、個人的にも非常に学びが大きかったです。
 近畿の9名の選抜者のショーケースポートフォリオのプレゼンがありました。今回は、専攻医以外に薬剤師、看護師さんからも貴重な発表がありました。特別講演で鈴木富雄先生(大阪医大)によるPFについての説明、PF指導、フィードバックの実際を視聴させていただきました。また西岡大輔先生(大阪医科大学 研究支援センター医療統計室 助教)によるSDH領域のPF作成についての講演があり参考になりました。専攻医の方々が、困難な方々を、家庭医療のツール、多職種と連携して、課題を克服して、QOL,アウトカムを高め、かつそれぞれの専攻医の先生方の成長もみることができる場になりました。個人的には、意思疎通が困難な方に、SEIQOL(QOL調査票の一種)の定型的質問を大義名分に、ご本人のQOL,illness(felling,idea,function,expectation)を聴取することができた事例が興味深かったです。
 ポートフォリオは、あくまで、学習者が主人公であり、その葛藤、振り返り、成長がわかりやすく記載されているとよいことを再確認しました。参加された看護師さんが、「PFって自分をどんだけかみしめるんだろう、まるで スルメ」と言われましたが、名言だと思いました。
 発表者の方々、特別講演していただいた先生方、運営スタッフの方々本当にお疲れさまでした。当日は、午前に娘と一緒に二重跳びの練習、学びの多い日曜午後、p-fes後に1時間の走り込みもでき、非常に有意義な一日でした。

記事作成者:寺本 敬一(ふくちやま協立診療所)